グラフィックスハードウェアではなく、MATLAB に組み込まれている ソフトウェア OpenGL を使うことで多くの問題は回避されます。MATLAB は古いドライバーなど既に問題が知られているケースを検知した場合、自動的にソフトウェア OpenGL を使うように切り替えます。ただ、ソフトウェア OpenGL を使用する場合、スムージングなどのいくつかのグラフィックスに関する機能をサポートしなくなります。
ハードウェア、ソフトウェアのどちらの OpenGL を使っているかは、'opengl info' コマンドで確かめることができます。
Software: 'false'
と出力に含まれた場合は ハードウェアの OpenGL を
、Software: 'true'
の場合はソフトウェアの OpenGL を使っています。
ハードウェアとソフトウェア OpenGL を切り替えるには、コマンドプロンプトから下記のコマンドで MATLAB を立ち上げます。
matlab -softwareopengl
常に ソフトウェアのOpenGL で立ち上がるよう設定するには、MATLAB のコマンドウィンドウで下記のコマンドを実行します。
opengl('save','software')
これらのコマンドは Windows
®
と Linux
®
システムだけで機能するもので、Macintosh では ソフトウェアOpenGL はサポートされていません。ソフトウェア OpenGL、ハードウェアOpenGL 間の切り替えに関しての詳細は、
opengl
や figure の
Renderer
プロパティ のドキュメンテーションを参照してください。
よりよいグラフィックス出力をするためにはには OpenGL 2.1 以上に適応したグラフィックスハードウェアを使ってください。 様々なバージョンのOpenGL サポート状況に関する詳細は, System Requirements for Graphics を参照してください。
グラフィックスハードウェアベンダーは、ハードウェアの性能を十分に引き出すために、定期的にドライバーの更新を提供しています。グラフィックスハードウェアが MATLAB で機能するためには、ドライバーが最新のものである必要があります。ドライバーの更新状況は、PC 製造元（ Dell® , HP® など）のウェブサイトをチェックしてください。もし新しいドライバーが提供されていないようであれば、下記にリストされるような、ハードウェアの製造元のウェブサイトもチェックしてください。コマンド opengl info の実行結果の Vendor の欄で製造元を確認できます。
もし、MATLAB が常にソフトウェア OpenGL で起動されるよう設定した場合、ドライバーを更新後に下記のコマンドを実行し MATLAB を再起動することでハードウェアを使用する設定に戻すことができます。
opengl('save','hardware')
もし上記の方法で問題が解決しない場合、MATLAB のバグの可能性があります。その場合は MathWorks のテクニカルサポート窓口まで下記の情報と共にお問い合わせください。
- opengl info の実行結果
- ソフトウェア OpenGL を使った場合のエラーの有無
- 同じコードを他のPC で実行した場合のエラーの有無（実行した全てのＰＣにおける opengl info の実行結果を合せてお知らせください）
- エラーメッセージによってはエラーの内容の詳細が説明されたファイルへのリンクが出力されます。その場合はそのファイルも合せてお知らせください。
お問い合わせ先;
