マイクロマウスで学ぶ!ロボティクス開発 × モデルベースデザイン入門
概要
マイクロマウスを題材に、楽しくモデルベースデザイン(MBD)による自律ロボティクス開発を学んでみませんか?
ロボティクスおよび自律システムの研究・開発は加速しており、認知・判断・制御等の複合領域の技術要素の統合が求められています。 MBDは数理モデルやシミュレーションを活用し、ロボティクスのような複雑なシステムの挙動を設計の初期段階で確認することで、試作や試験の手戻りのリスクを低減します。また、設計したモデルをそのまま実装に活用することで、よりスムーズな開発プロセスを実現します。
本セミナーではまず、マイクロマウスの製品開発も手がける株式会社アールティの青木政武氏をお招きし、エンジニア教育の視点からご講演をいただきます。続いて、マイクロマウス大会での上位入賞歴もある現役のエンジニアによる、マイクロマウス開発におけるMBDの実践事例をご紹介します。最後に、産業界でも広く利用されているSimulinkを用いて、ロボトレース開発のためのシミュレーションを体験いただけるハンズオンセッションを実施します。体験セッションでは、評価版のSimulinkを使って、参加者ご自身のPCで操作体験が可能です。もちろん、聴講のみのご参加も歓迎です。
※本セミナーは第43回日本ロボット学会学術講演会(RSJ 2025)オープンフォーラムの1つとして開催されます。日本ロボット学会会員資格を問わず、どなたでも無料で、現地会場またはオンラインでご参加いただけます。
体験セッションについて
- ハンズオンでは、デスクトップ版のMATLAB R2025a を使用予定です (MATLAB Onlineでは実行できない内容が含まれます)。MATLABを操作するためのPCをご用意ください。
- 参加者には、開催前にハンズオン用の無償ライセンスを発行いたします。直前のお申込には対応できない場合がございますので、お早めにご登録ください。
- そのほかの詳細につきましては、登録完了画面やリマインダーメールのご案内をご確認ください。
ハイライト
- マイクロマウスを題材に、モデルベースデザイン(MBD)による自律ロボティクス・システム開発を実践的に学べる
- 製品開発・教育・競技の異なる視点からの講演
- Simulinkを使ったシミュレーション体験が可能なハンズオンセッション
参加対象者
- 自律ロボティクス・システム開発を学ぶ学生、指導する教員
- 自律ロボティクス・システム開発に従事するエンジニア
- マイクロマウスなどロボット競技に参加する、もしくは興味のある学生・エンジニア
講演者について
青木 政武(株式会社アールティ)
著書に「マイクロマウスで始めようロボット入門」、他多数
マイクロマウス東日本支部副支部長、全日本マイクロマウス大会6位の実力者
荒井 優輝(トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 / からくり工房A:Mac)
様々なモビリティの開発に従事
マイクロマウス中部支部所属。23年度全日本マイクロマウス大会4位
下鳥 晴己(株式会社デンソーウェーブ)
産業用ロボットの開発に従事
全日本マイクロマウス大会にて3位入賞、ニューテクノロジー賞など多数受賞
草野 駿一(MathWorks Japan アプリケーションエンジニア)
航空測量企業で衛星画像解析と新サービスの立ち上げを経験したのちマスワークスに入社。アプリケーションエンジニアとして画像処理、ディープラーニングの知見を活かして、自律システム開発に関係するお客様をサポート
アジェンダ
| 時間 | タイトル |
13:00-13:05 |
オープニング |
13:05-13:25 |
マイクロマウス大会がもたらす技術革新と人材育成の意義 マイクロマウス大会は、参加者自身が設計・製作した自律型ロボットが、自らの力で迷路を探索し、最短時間でゴールを目指す競技です。マイクロマウス大会は、開発者に問題解決能力やプログラミングスキルの向上を促すだけでなく、技術者としての創造力と挑戦心を育み、ロボット工学や制御理論、AI技術の実践的な応用の機会を提供します。さらに、MATLABおよびSimulinkを活用することで、ロボットの動作モデルや制御システムのシミュレーション、アルゴリズムの検証を効率的に行うことが可能となり、開発の精度とスピードを飛躍的に向上させることができます。これらの事例を通じて、マイクロマウス開発における教育的・技術的観点からその意義を解説します。 |
13:25-13:55 |
現役エンジニアが語る! モデルベースデザインで挑むマイクロマウス大会における開発最前線 本セッションでは、マイクロマウス大会に出場する現役エンジニア2名が登壇し、それぞれの競技(クラシックマウス&ロボトレース)における、MATLABおよびSimulinkを活用したモデルベースデザイン(MBD)の実践事例を紹介します。 モデル化、データ解析、パラメータチューニング、およびシミュレーション環境構築(SILSなど)といった、競技ロボット開発における課題解決のアプローチや具体的な工夫を共有いただきます。競技の現場でMBDがどのように活用されているのかを、実践者の視点から知ることができる貴重なセッションです。 |
13:55-15:25 |
ロボトレースで実感するモデルベースデザイン:Simulinkによるロボティクス開発ハンズオン モデルベースデザイン(MBD)を、マイクロマウスを通じて楽しく学べる体験型セッションです。MATLABとSimulinkは、設計からシミュレーション、実装までを1つの環境で完結できる統合開発環境であり、初心者でも直感的に開発の流れを理解できます。本セッションでは、Simulinkによる制御設計、Unreal Engine上での3Dシミュレーションによる動作検証までを一貫して体験。設計と実装の整合性を保ちながら、開発効率を高めるMBDの魅力を実感できます。これからロボティクス開発を始めたい学生から、教育現場での活用を検討している教員、現場のエンジニアまで、幅広い層におすすめの内容です。 |
15:25 – 15:30 |
クロージング |