ebook

第 3 章

エンジニアリソースの早期立ち上げ


様々な自動車メーカーが電気自動車にシフトする中、従来のメカ領域の知識に加えて電気領域の知識が必要となります。このような機械と電気両面の知識を持つメカトロ系エンジニアの早期確保・リスキリングが、今後の電動化に向けた開発では重要です。

Simscapeには、半導体素子、モーター、センサー、変圧器、コンバーター等、専用のモデルが多数用意されています。  また、Simscapeで構築したモデルから自動的にコードを生成し、リアルタイムシュミレーターに実装する事により、リアルタイムでのシュミレーションもシームレスに実行可能です。

電気領域のモデリングに使える専用ブロックを数多く提供するSimscape製品ファミリー。

当社の提供する電気領域に特化したモデリングツール、Simscape™製品ファミリーには、電気領域のモデリングに使える専用ブロックが数多く用意されています。また、電力システム開発では実機での検証が困難なことから、リアルタイム環境での検証がよく用いられますが、Simscapeで構築したモデルから自動的にコードを生成し、リアルタイムシュミレーターに実装する事により、リアルタイムでのシミュレーションもシームレスに実行することが可能になります。

さらに電気領域の知識も合わせて習得できるトレーニングコースや電気領域での個別のコンサルティングサービスも提供し、エンジニアリソースの早期立ち上げを支援しています。

パワーエレクトロニクス入門、モー ターベクトル制御設計入門などのトレーニングコースでは、テキストだけではなく、シュミレーションを活用して実際の動作を体験し、効率よく電気領域の知識習得可能です。

エンジニアリソースの早期立ち上げを支援するトレーニングコース。

 

国立研究開発法人産業技術総合研究所
Simscape Electricalを用いた直流マイクログリッドの解析

Simscape Electricalを用いた直流マイクログリッドの解析

様々な変換器モデルで構成される過渡モデルをSimulinkに実装。

“Simscape Electricalを活用することで、電力システムの解析用途に応じて詳細度の異なるモデル (過渡モデル、定常モデル) を作成でき、それらを使い分けて制御性能を評価することで、開発の効率化が図れました。”

まとめ

電力コンポーネントからV2G/Hといった電力システム開発へビジネス展開を検討されている企業が増加する中、電力システムの最適化、コンポーネント開発からシステム開発へのシフト、エンジニアリソースの早期立ち上げという3つの課題をご紹介しました。

このような課題解決のひとつとして、統合開発環境であるMATLAB、さらにトレーニングやコンサルティングサービスなどの支援体制がお役に立てれば幸いです。